ジャイアントパンダの危険性【専門家執筆】

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目次

パンダ(ジャイアントパンダ)は人や家畜を襲う?危険性と危険にさらされたときの対処法とは

ジャイアントパンダは、特徴的で可愛らしい見た目をしている大型の動物です。
ほとんど竹や笹ばかりを食べ、1日の半分以上を食事に費やしています。

そのようなジャイアントパンダは、親しみやすい見た目とは裏腹に、クマに近い動物です。
体が大きく、歯も鋭く、力も強いです。
接近する機会はほとんどありませんが、攻撃されると大変危険です。

そこでこの記事では、ジャイアントパンダの生態を紹介し、危険性についても説明します。

 

この記事を執筆した専門家

tk_tanaka【プロフェッショナル】

生物系大学院卒業後、自然環境系の建設コンサルタントに従事。
地理情報、自然環境や生物の生態等を専門とするほか、環境アセスメント図書作成の経験も有する生物環境分野の専門家。

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ジャイアントパンダの基本情報

ジャイアントパンダは大型の哺乳類です。

知名度がある動物で、動物園やテレビの映像などで見たことがある方がほとんどだと思います。
白黒の見た目が特徴的です。

また、頭が大きく、顔のパーツの比率などが人間の子どもに近いため、かわいい印象を与える動物です。

しかし、クマに近い種類であり体のサイズは大きいです。体長は120~150cm程度で、体重は100kg程度もあります。
オスは立ち上がると170cm程度になるなど、直接、対峙するとかなりの迫力があるでしょう。

ただし、動物を捕食することも多いクマと違い、ジャイアントパンダは、野生下ではほとんど竹や笹のみを食べています。
1日の半分以上も竹や笹などを食べるのに費やしているそうです。

しかし、クマに近い動物としての特徴も残っているようで、実は、雑食性のクマのように様々なものを食べることができます。

実際に、動物園などの飼育下では、竹や笹以外に野菜や果物も餌として与えています。
また、野生下では、小型の哺乳類や魚類を食べた記録もあるようです。

このように、実際にはいろいろなものを食べられるが、生息している環境等の問題で、入手しやすい竹ばかり食べているというのが実情のようです。

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生息する地域や環境

ジャイアントパンダの野生環境での生息地域は非常に限定されており、中華人民共和国の一部にのみ生息しています。

また、生息数も少なく、2000頭弱だと推定されています。
そのため、野生下で遭遇する可能性は非常に低いでしょう。

主な生息環境は、1,500~3,000メートル程度と標高が高い山岳地帯にある竹林です。

森林内で活動しているため、人の目に触れることは多くありませんが、生息環境内の集落などでは、山から降りてきたパンダを目撃することもあるようです。

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活動する時期や時間帯

ジャイアントパンダが活動する時間帯は、あまり限定されていません。
明るい時間帯から夜間にかけて活動します。

と言っても、ずっと起きっぱなしなのではなく、
「寝て起きたら竹を食べて、すこし遊んだらまた寝る・・・」
といったのんびりした生活を送っています。

また、冬眠もしません。

動物が好きな人は、クマが冬眠するという話を聞いたことがあるかもしれません。
クマは、秋の間に餌をたくさん食べて、その栄養で冬を越します。

冬の間は、何も飲み食いすることなく、じっとしています。
そして、春になり、冬眠を終えたら、食べ物を探して活発に活動します。

ジャイアントパンダは、このような習性がありません。

そもそも、クマがなぜ冬眠するのかというと、冬の間に食べ物が非常に少なくなるからです。
なので、食べ物が豊富にある秋の間に冬の分までたくさん食べて、冬に備えています。

一方、ジャイアントパンダが食べる竹や笹は、冬の間も枯れることなく生育しています。
なので、1年間を通して、餌を十分確保することができるため、冬眠する必要が無いのです。

このように、ジャイアントパンダが野生環境下で生息している地域では、1年中、時間帯を問わず遭遇する可能性があります。

ただし、生息数が非常に少ないため、その可能性は低いです。

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ジャイアントパンダの危険性

ジャイアントパンダは、実は危険な動物です。

かわいく親しみやすい見た目ですが、クマに近い動物です。
体は大きく、牙や爪は鋭いです。

そして、非常に硬い植物である竹を主食にしており、その竹をかみ砕くため、顎の筋肉も発達しています。

そのため、ジャイアントパンダの危険性は「嚙みつかれること」や「引っかかれること」です。

実際に、人が襲われた事例も複数報告されています。
野生環境での記録は見つかりませんでしたが、動物園で檻に近づきすぎた客がパンダに引っ張られたり、柵の中に入ってきた侵入者をパンダが攻撃した事例などが確認できます。

このような事例もありますが、ジャイアントパンダは攻撃的な性格ではないため、積極的に攻撃してくることはありません。
動物園での事例も、遊びたくて掴もうとしただけだったり、驚いて多少の攻撃を加えただけだったりしたようです。

ただし、野生環境下では、家畜が襲われ食べられたという事例も報告されています。
中国に生息地域の村で、山から降りてきた野生のパンダが、村人が飼育していた家畜を襲って、食べてしまったそうです。

J-CAST ニュース
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基本的に草食のおとなしい動物ですが、クマに近い動物としての本能的な攻撃性もわずかに持ち合わせている動物だと考えられます。

 

危険にさらされたときの対処法

上で説明した通り、ジャイアントパンダの危険性は噛みつかれたり引っかかれたりすることです。
体が大きく力も強いため、実際にそのような被害を受けた場合には、大けがをしている可能性が高いです。

出血の状況によっては止血の措置をとり、急いで病院に向かいましょう。
また、危険にさらされたのが動物園などの場合は、飼育員や職員などに報告し、対応を任せた方が良いかもしれません。

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/200801/1.html

 

危険を防ぐための対策

ジャイアントパンダの危険を防ぐための最も効果的な対策は「近づきすぎないこと」です。

繰り返しになりますが、ジャイアントパンダはおとなしい性格であるため、自ら攻撃してくることはありません。

Youtubeなどでは、中国で目撃された野生のパンダの映像が投稿されています。
そのような映像を見ると、撮影者に気づいたパンダはこちらに向かってくることはなく、逃げていくような様子を確認できます。

動物園で人が被害にあった事例も、パンダは遊びのつもりで掴んだだけだったり、突然の侵入者に驚いてしまったのが原因です。

触れそうな距離にパンダがいる状況になっても、むやみに近づいたり、手を伸ばして掴もうとしなければ、噛みつかれたり引っかかれる可能性はとても低いです。
可能性は低いですが、野生環境下で遭遇した場合には、遠くから観察しましょう。

また、動物園の中には、パンダに直接餌を与えることができるサービスを展開しているところもあります。
そのような場合にも、無謀な行動はしてはいけません。
係員の説明に従い、落ち着いてパンダと触れ合いましょう。

 

まとめ

本記事では、ジャイアントパンダの生態や危険性などをまとめました。
まとめると以下のような内容を説明いたしました。
– クマ科の動物であり、牙や爪が鋭く、力も強い
– ただし、主食は竹であり、動物を襲って食べる習性は無い
– 生息数は非常に少なく野生環境下で遭遇する可能性は非常に低い
– 攻撃性は無いため近づきすぎなければ危険性は少ない

可愛らしい見た目で人気がある動物であるジャイアントパンダ。
実は、クマに近い動物なので、攻撃されたら大けがをする可能性があります。

しかし、攻撃的な動物ではないため、近づきすぎたり、掴んだりしなければ、そのような可能性は小さいでしょう。

万が一、ジャイアントパンダに噛まれた場合の対処法は「すぐに病院で治療すること」です。

 

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